再びご協力感謝します!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
左官達が未知の樹海から帰路へ急いでいるとき
情報屋のhiroが集会場へ一人来ていた
食事を終え、これからどんなクエストに行こうか
品定めをするために掲示版に目を通す
相変わらず半数以上が狂竜化したモンスターを
討伐して欲しいという依頼ばかりであった
契約済みの依頼もほぼ狂竜化モンスター関連だったが
その中にある通常のモンスターの捕獲依頼に目を付け
手を伸ばそうとしたとき、一人のハンターが大急ぎで
集会場の受付カウンターへ駆け込んできた
「おい!どういうことだ!?受注して行ったクエスト・・・
狂竜化モンスターの討伐だったのにもう誰かが討伐した後だったぞ!」
その言葉に集会場にいたハンター全員静まりかえった
受付嬢が確認するが今日その依頼があった原生林に
行ったハンターは彼しかおらず、他の誰も行っていないとのこと
その会話にhiroが耳を傾ける
フィールドへ行く場合は必ずここで登録してから行かなければ
ならないため、受付が間違えているとは考えにくい
もしそうなら不正にハンターが行ったということになる
そう考えているとまた・・・今度は3人チームのハンターが駆け込んできた
「狂竜化モンスターの討伐へ旧砂漠に行ったら
もうモンスターは倒されていたんだが、どうなっているんだ?」
集会場が騒然となった
その後も次々と同様の報告のためにハンターが駆け込んできた
全て狂竜化モンスターの討伐依頼に出たハンター達だ
「一体どうなっているんだ・・・・?」
異様な光景に嫌な予感がhiroの頭をよぎる
何かが・・・・起ころうとしている・・・?
■□■□■□■□■□
翌日、無事帰路についた左官達は
未だ意識が戻らないハンターの様子を見に病院まで足を運んでいた
医師によると体には特に異常はなく、
意識が戻らないのは精神的なものではないかとのこと
ハンターのそばではずっとオトモアイルーが看病を続けている
「左官殿、るり殿、まる殿・・・本当にありがとうございますニャ」
「気にしないで、彼の様子どう?」
「まだ眠ってますニャ、よっぽどショックだったみたいで・・・
無理もないのニャ。師匠というよりも父親に近かったから・・・」
「・・・・お名前を聞いてもよろしいですか?」
「吾輩は翠≪すい≫、こちらは砂肝と言います」
翠は自分と砂肝のことを語り始めた
「自分は昔、誰にも選んで貰えずにずっと取り残されていた
何にも出来ないヤツだったなニャ。それを旦那様が引き取って下さって
旦那様は厳しいけど優しく全てのことを教えて下さったんだニャ
今の自分があるのは全部旦那様のお陰ニャんです・・・
お弟子さんもそうだニャ。小さいときに村がモンスターに襲撃されて
生き残ったお弟子さんを旦那様が救って下さったんだニャ
それからは旦那様はお弟子さんの親代わりなんだニャ」
「そうなんですか・・・」
彼は2度も親を失ってしまったのか・・・そう思うと心が痛む
まるが「まだ幼げなのに」と呟くと翠が慌てて訂正に走る
「幼くないニャ、たしかに童顔で可愛らしいし
未成年と間違われることも多々ありますけど26歳だニャ」
「え!?だってどう頑張ってみても18とかでしょ!?
いや15歳でも通用するよこの顔は・・・・」
るりも左官も素で驚いた、この顔で26歳!?
いや、今はそんなことよりもその時何が起こったのか
聞かなくてはと話しを戻す
翠はあの時起こったことを事細かに話した
しかし翠も師匠の命を奪ったモンスターがどんな姿だったのか
ほとんど覚えていなかった。唯一記憶しているのは
やはり特徴的だった銀色の一本角だけだった
一本角と聞いて全員モノブロスを思い浮かべたが
角は銀色でない上に生息地域が違う
もしや新種の未知なるモンスターなのではないかと・・・
しかし結論を出すには情報が少なすぎる
左官とまるが一度集会場へ行き情報収集することにした
「なんか情報あったら教えてねー」
「分かってるよ」
「数時間で戻るつもりですので待っていて下さい」
左官とまるを見送ると
るりと翠がまだ眠り続ける砂肝を見つめる
「早く目を覚ますといいね」と話していると
砂肝の手がかすかに動いた
すかさず翠が砂肝に近付き声をかける
「お弟子さんしっかりしてくださいニャ」
「う・・・・う~ん・・・」
翠の問いかけに砂肝が目を覚ます
少しまだボーッとしているようだが、意識は割とハッキリしているようだ
翠のおでこに手をあてて優しくなでなでしている
「良かったですニャ~、もう目を覚ましてくれないかと思いましたニャ」
「翠・・・ごめんな、・・・・ここはどこだ?」
「ここはドンドルマにある病院、貴方ずっと眠っていたのよ」
「・・・?貴方は?」
「こちらはるり殿、吾輩とお弟子さんを助けてくれた方の一人だニャ」
翠がここにいたるまでの経由を砂肝に説明する
するとあの時のことをフラッシュバックのように思い出したのか
砂肝は声をきらしながら泣き出してしまった
「・・・師匠・・・」
それにつられるかのように翠も目に涙を浮かべる
![エピソード2]()
「悲しいのは分かるけど、泣いてばかりではだめよ?
お師匠さんは貴方を泣かせるために命をとしたのではないの
お師匠さんのためにも早く元気になりましょう」
ずっと泣き続けている砂肝にるりが声をかける
小さく「はい」と返事をすると彼は落ち着きを取り戻した
落ち着きを取り戻すと今後どうするのか
全く見通しが付かないことに気付く
それは翠も常々考えていたことだった
自分が住んでいた村はドンドルマからかなり遠く
馬車でも最低一週間はかかってしまう
というかドンドルマからその村まで行き来があるのかさえ怪しい
先ほどとは別の意味で途方に暮れた
多分そうなるだろうと思っていたるり達は
左官、まる、ぴよ(ぴよも同じ病院にいるので)
と話し合って決めていたことを砂肝と翠に話した
「あのね、私達の家広いの。部屋もまだ2つ空いているし
貴方達さえ良かったらうちに来ない?」
「・・・・え?」
「い・・・いいんですかニャ?」
「勿論、全然気にしなくていいのよ」
呆気にとられている1人と1匹・・・・
■□■□■□■□■□
その頃、集会場に着いた左官達は騒ぎに気付いた
何があったのかさっぱり分からない2人にある人物が近づく
「左官君、まる君だけか?ぴよ君は仕方ないとしてるり君は?」
「hiroさん。丁度良いです、この騒ぎはなんですか?」
「騒ぎなんてもんじゃないぜ、各地で狂竜化モンスターが
何者かに次々と殺されているらしくてさ。その何者かが不明で
ギルドもてんやわんやしているんだよ」
しかもhiroが得た情報によると
どうも人間がやったとは考えにくいとのことだ
殺されたモンスターは全て頭が食いちぎられいたそうだ
その話を聞いて左官は翠から聞いた話を思い出す
「hiroさん情報交換しましょう、もしかしたら
その正体不明のモンスターに会ったかもしれない人物がいます」
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左官達が未知の樹海から帰路へ急いでいるとき
情報屋のhiroが集会場へ一人来ていた
食事を終え、これからどんなクエストに行こうか
品定めをするために掲示版に目を通す
相変わらず半数以上が狂竜化したモンスターを
討伐して欲しいという依頼ばかりであった
契約済みの依頼もほぼ狂竜化モンスター関連だったが
その中にある通常のモンスターの捕獲依頼に目を付け
手を伸ばそうとしたとき、一人のハンターが大急ぎで
集会場の受付カウンターへ駆け込んできた
「おい!どういうことだ!?受注して行ったクエスト・・・
狂竜化モンスターの討伐だったのにもう誰かが討伐した後だったぞ!」
その言葉に集会場にいたハンター全員静まりかえった
受付嬢が確認するが今日その依頼があった原生林に
行ったハンターは彼しかおらず、他の誰も行っていないとのこと
その会話にhiroが耳を傾ける
フィールドへ行く場合は必ずここで登録してから行かなければ
ならないため、受付が間違えているとは考えにくい
もしそうなら不正にハンターが行ったということになる
そう考えているとまた・・・今度は3人チームのハンターが駆け込んできた
「狂竜化モンスターの討伐へ旧砂漠に行ったら
もうモンスターは倒されていたんだが、どうなっているんだ?」
集会場が騒然となった
その後も次々と同様の報告のためにハンターが駆け込んできた
全て狂竜化モンスターの討伐依頼に出たハンター達だ
「一体どうなっているんだ・・・・?」
異様な光景に嫌な予感がhiroの頭をよぎる
何かが・・・・起ころうとしている・・・?
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翌日、無事帰路についた左官達は
未だ意識が戻らないハンターの様子を見に病院まで足を運んでいた
医師によると体には特に異常はなく、
意識が戻らないのは精神的なものではないかとのこと
ハンターのそばではずっとオトモアイルーが看病を続けている
「左官殿、るり殿、まる殿・・・本当にありがとうございますニャ」
「気にしないで、彼の様子どう?」
「まだ眠ってますニャ、よっぽどショックだったみたいで・・・
無理もないのニャ。師匠というよりも父親に近かったから・・・」
「・・・・お名前を聞いてもよろしいですか?」
「吾輩は翠≪すい≫、こちらは砂肝と言います」
翠は自分と砂肝のことを語り始めた
「自分は昔、誰にも選んで貰えずにずっと取り残されていた
何にも出来ないヤツだったなニャ。それを旦那様が引き取って下さって
旦那様は厳しいけど優しく全てのことを教えて下さったんだニャ
今の自分があるのは全部旦那様のお陰ニャんです・・・
お弟子さんもそうだニャ。小さいときに村がモンスターに襲撃されて
生き残ったお弟子さんを旦那様が救って下さったんだニャ
それからは旦那様はお弟子さんの親代わりなんだニャ」
「そうなんですか・・・」
彼は2度も親を失ってしまったのか・・・そう思うと心が痛む
まるが「まだ幼げなのに」と呟くと翠が慌てて訂正に走る
「幼くないニャ、たしかに童顔で可愛らしいし
未成年と間違われることも多々ありますけど26歳だニャ」
「え!?だってどう頑張ってみても18とかでしょ!?
いや15歳でも通用するよこの顔は・・・・」
るりも左官も素で驚いた、この顔で26歳!?
いや、今はそんなことよりもその時何が起こったのか
聞かなくてはと話しを戻す
翠はあの時起こったことを事細かに話した
しかし翠も師匠の命を奪ったモンスターがどんな姿だったのか
ほとんど覚えていなかった。唯一記憶しているのは
やはり特徴的だった銀色の一本角だけだった
一本角と聞いて全員モノブロスを思い浮かべたが
角は銀色でない上に生息地域が違う
もしや新種の未知なるモンスターなのではないかと・・・
しかし結論を出すには情報が少なすぎる
左官とまるが一度集会場へ行き情報収集することにした
「なんか情報あったら教えてねー」
「分かってるよ」
「数時間で戻るつもりですので待っていて下さい」
左官とまるを見送ると
るりと翠がまだ眠り続ける砂肝を見つめる
「早く目を覚ますといいね」と話していると
砂肝の手がかすかに動いた
すかさず翠が砂肝に近付き声をかける
「お弟子さんしっかりしてくださいニャ」
「う・・・・う~ん・・・」
翠の問いかけに砂肝が目を覚ます
少しまだボーッとしているようだが、意識は割とハッキリしているようだ
翠のおでこに手をあてて優しくなでなでしている
「良かったですニャ~、もう目を覚ましてくれないかと思いましたニャ」
「翠・・・ごめんな、・・・・ここはどこだ?」
「ここはドンドルマにある病院、貴方ずっと眠っていたのよ」
「・・・?貴方は?」
「こちらはるり殿、吾輩とお弟子さんを助けてくれた方の一人だニャ」
翠がここにいたるまでの経由を砂肝に説明する
するとあの時のことをフラッシュバックのように思い出したのか
砂肝は声をきらしながら泣き出してしまった
「・・・師匠・・・」
それにつられるかのように翠も目に涙を浮かべる

「悲しいのは分かるけど、泣いてばかりではだめよ?
お師匠さんは貴方を泣かせるために命をとしたのではないの
お師匠さんのためにも早く元気になりましょう」
ずっと泣き続けている砂肝にるりが声をかける
小さく「はい」と返事をすると彼は落ち着きを取り戻した
落ち着きを取り戻すと今後どうするのか
全く見通しが付かないことに気付く
それは翠も常々考えていたことだった
自分が住んでいた村はドンドルマからかなり遠く
馬車でも最低一週間はかかってしまう
というかドンドルマからその村まで行き来があるのかさえ怪しい
先ほどとは別の意味で途方に暮れた
多分そうなるだろうと思っていたるり達は
左官、まる、ぴよ(ぴよも同じ病院にいるので)
と話し合って決めていたことを砂肝と翠に話した
「あのね、私達の家広いの。部屋もまだ2つ空いているし
貴方達さえ良かったらうちに来ない?」
「・・・・え?」
「い・・・いいんですかニャ?」
「勿論、全然気にしなくていいのよ」
呆気にとられている1人と1匹・・・・
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その頃、集会場に着いた左官達は騒ぎに気付いた
何があったのかさっぱり分からない2人にある人物が近づく
「左官君、まる君だけか?ぴよ君は仕方ないとしてるり君は?」
「hiroさん。丁度良いです、この騒ぎはなんですか?」
「騒ぎなんてもんじゃないぜ、各地で狂竜化モンスターが
何者かに次々と殺されているらしくてさ。その何者かが不明で
ギルドもてんやわんやしているんだよ」
しかもhiroが得た情報によると
どうも人間がやったとは考えにくいとのことだ
殺されたモンスターは全て頭が食いちぎられいたそうだ
その話を聞いて左官は翠から聞いた話を思い出す
「hiroさん情報交換しましょう、もしかしたら
その正体不明のモンスターに会ったかもしれない人物がいます」
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