だ・か・ら…ゴア描くの苦手だって…
…と言うわけであんまり上手に描けてません(泣)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
左官達が原生林に向かっている頃
フランキーと砂肝、緋紗奈は街で情報収集をしていた
「ねー緋紗奈さん♪せっかく綺麗なんだからフルフェイスの防具
被ってないでもっと堂々としていれば?皆注目すると思うよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「あの…嫌がっているみたいですし無理させなくても…」
「そうだニャー、女性に無理させちゃダメだってご主人もいってたニャー」
そんなことを話ながら大老殿を目指して歩く3人と1匹
大老殿にたどり着くとなにやらハンターが集まり騒いでいた
何事かとフランキーが近付く
「どうかしたか?何騒いでる」
「ああ、実はこいつ一人で天空山に行ったそうなんだけど
そしたら急にガリア・ケドゥクスが現れたそうなんだよ。
あっという間自分が戦ってたモンスター倒されちまったそうなんだ」
「……ちなみにその戦ってたモンスターってのは?」
「きょ……狂竜化したゲネル・セルタスです」
天空山は海の向こうにあるフィールド
かなり遠いところにある場所に獣王が現れたと…
目的は今まで通りなら狂竜化モンスターの討伐
「泳いで渡ったのか…」
「どうしますか?フランキーさん」
少し悩んだフランキー
自分達がここに残っているのは情報収集のほかに
以前ガリア・ケドゥクスが突然ここに現れた時のようなことが
また起こったとき即座に対応できるようにするためだ
すると緋紗奈が自分達が残ると言った
「いいのか?緋紗奈さん」
「はい、まぁシエルは特攻してしまうクセがあるので
千獣王と相対できるか、…と聞かれると不安ですが
でも事情を知る者がいるといないのでは違うと思います」
「ありがとう緋紗奈さん」
早速フランキーと砂肝、翠は天空山に向かうために
適当なクエストを受注し、緋紗奈に見送られながら出発した
天空山に向かうのはガリア・ケドゥクスが本当に
現れたのを確認するためと、もう一つ…
何となくだが嫌な予感がフランキーの頭をよぎったからだ
フランキーも長年ハンターを生業としている者
自分の勘を疑ったことはない
今回もそれに従ったのだ
━─━─━─━─━─
数日掛け天空山に到着した
ベースキャンプからフィールドに出ると
翠がすぐにある匂いを感じ鼻をつまんだ
「翠どうしたんだ?」
「すごい血の匂いがするニャー…今まで嗅いだことがないくらいニャ」
その匂いがする場所に案内を頼むと
すぐにその場所に向かう
するとおびただしい数のモンスターの亡骸が散乱していた
やはりその全てが狂竜化したモンスターであった
間違いなくガリア・ケドゥクスの仕業であろう
今までと同じように一撃で絶命しているようだった
ある一種類を除いては……
「うわっ……なんだこれ!!」
その悲惨な光景に思わず砂肝が声をあげた
それは惨殺されたゴア・マガラの体
何があったのか分からないほど無残な姿だった
翼を引きちぎられ、尻尾も皮一枚で繋がっているような状態
胴体もあの角で貫かれたのか大きな穴が空いていた
「酷いなこれ……まるで痛みを与えるように殺してるみたいだ」
「他の狂竜化モンスターとは明らかに違いますよね」
別のエリアに向かうとそこにも別のゴア・マガラの亡骸が横たわっていた
しかも少数ではない、そのエリアだけで10体を超えていた
そしてその全てが惨殺されている
「何なんだよこれ…どうなっている!?」
まるで地獄絵図のような光景…
すると別のエリアから断末魔のような
モンスターの鳴き声が響いてきた
砂肝はその声に心当たりがあった
すぐに鳴き声が聞こえたエリアへ向かう
そのエリアへたどり着くとゴア・マガラの姿を確認
深く傷ついているようだが、まだ息がある
そしてそのすぐ奥にその者の姿も確認した
「いた!千獣王ガリア・ケドゥクス!」
ゴア・マガラはすでに足を引きずり瀕死だ
にも関わらずガリア・ケドゥクスはまだ苦痛を与えようと
しているのか更なる攻撃を加えようとしていた
「どうする砂肝さん、俺の考えはゴマちゃんを助ける方だけどよ」
「ご…ゴマちゃん!?…そ、そうですね。俺もそっちで行きます!」
フランキーはポーチから閃光玉を出しガリア・ケドゥクスの
目の前に向けて思いっきり投げた
閃光玉は炸裂し大きな光りを放つ
それにガリア・ケドゥクスは一瞬怯んだ
怯んだ隙にフランキーと砂肝、翠はゴア・マガラと
ガリア・ケドゥクスの間に割って入った
閃光玉の怯みから解放されたガリア・ケドゥクスは
その2人と1匹を鋭い眼光で睨み付ける
「その辺にしときな千獣王様、ゴマちゃん逃げようとしてるだろ?
マチコが言ったことが分かるなら俺の言葉も分かるはずだ。
大人しく樹海の奥地に帰ってもらえないかな」
「え!?人間の言葉分かるんですか?ガリア・ケドゥクス」
「……た、多分」
グルル、…っと低い唸り声を上げながら
ガリア・ケドゥクスはフランキー達へ近付いた
そして一瞬だが、息を吸い込んだのをフランキーが見逃さなかった
即座に砂肝を突き飛ばし、その場から遠ざける
直後に「ズドン」という音と共に地面に大きな穴が空く
ガリア・ケドゥクスが吸った息を吐き出したのだ
「た…助かりましたフランキーさん」
「目を離すなよ!千獣王は明らかに俺達の事敵視してるぜ」
尻尾もあの硬化した赤い毛が逆立ち
明らかに戦闘態勢を崩そうとしてはいない
マチコが言ったことを信じていたいが、
そんなことを言っていられない事態であるのは間違いない
ガリア・ケドゥクスはフランキー達から目を離さない
しかも前回接触した時とは異なり、ゴア・マガラを
殲滅しようとしたのを邪魔したせいか
今度はフランキー達を本気で倒そうとしているらしく
その目には殺意が垣間見える
「(これは不味いな…たとえ本気を出さなくても
ゴア・マガラを多く葬り去ることが出来るのだがら
俺と砂肝さんと翠だけでどう対処できるか…)」
しかももう戦うことは愚か歩くことさえままならぬ
ゴア・マガラを庇いながらでは不利としかいいようがない
その時だった
「キュイィィィィィィ」
聞き覚えのある声が聞こえてきた
間違いない、セルレギオスの鳴き声だ
フランキーは視線をその声が聞こえた方向へ移す
すると空からもうスピードでセルレギオスがやってきた
翼を羽ばたかせるとそこから無数の鋭い鱗が
ガリア・ケドゥクスへ向かって放たれた
突然の攻撃に思わず怯むガリア・ケドゥクス
「俺達を攻撃する様子がないってことは…」
「ああ、多分あれは千姫だ!…って嘘だろ!?」
なんと隣のエリアからラージャンが現れた
天空山に現れるハズがないのに…、っと思ったが
そのラージャンはフランキー達を守るように
ガリア・ケドゥクスの正面についた
「…獅優か!?」
フランキーの問いかけにラージャンはゆっくり頷いた
そしてフランキー達に逃げろ、と言っているのか
隣の狭いエリアへ行くように促す
完全に怒ったのかガリア・ケドゥクスは一段と大きな咆哮を上げる
獅優もそれに対抗するかのように咆哮を上げ、そして同時に
赤いオーラを纏う黄金の姿に変化した
「よし、砂肝さんと翠は先にゴマちゃん連れて行け!」
「ええ!?フランキーさんはどうするんだニャ!?」
「獅優一人戦わせるわけにいかねぇから俺もやる!
隙を見てちゃんと俺達も逃げるから早く行ってくれ!」
分かった、…っと砂肝と翠はゴア・マガラの側による
警戒する様子を見せたゴア・マガラだが、千姫が
事情を話してくれたのかゴア・マガラは落ち着きを取り戻した
一人と3匹が隣のエリアへ移ったこと確認すると
フランキーと獅優は本腰を入れ、戦闘態勢に入る
「モンスターとタッグを組むのなんて初めてだけどよろしく頼むぜ、
言葉が通じない代わりに心で何とかしようじゃないか」
フランキーの言葉に獅優も頷き、共にガリア・ケドゥクスへ挑む体勢を整えた
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
↧
MH小説エピソード18~天空山へ~
↧