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MH小説番外編 秩序を守るもの①

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突然番外編を書いた理由はただ1つ!

考えているうちに書きたくなったからです(笑)

↓MH小説第一弾
http://ameblo.jp/radiant114/entry-11593707870.html




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




左官達が「新月の悪魔」と戦ってから1ヶ月ほど経った頃
ギルドは総動員で新モンスター吸血竜ディバアームの
生態を調べるために左官達が吸血竜と戦った森へ来ていた

勿論手練れのハンターも連れてきている

あの最強チームが一晩戦ってようやく倒せたモンスター
この調査もかなり命がけと言えよう



実はギルドは左官達が倒したディバアームを持ち帰り身体を調べていた
しかし調べれば調べるほどこのモンスターが何者なのか
分からなくなってしまったのだ

骨格の構造はどの竜種にも当てはまらない
脳の大きさは他の竜と比べられないほど大きい
古文にさえ語られることがなかった未知のモンスター


なのでギルドではこの竜を古龍と認定しようという意見まである



調査隊リーダー「この調査隊は新モンスターの生態を調べるために構成された。調査は2ヶ月間行われる、新月の夜にしか現れないとなると遭遇確率はかなり低いが、ディバアームはあのイビルジョーさえ倒すモンスターだ!決して油断するな!」

調査隊「はっ!!」


調査隊は早速準備をしディバアームが住むと予測される森へ入った
新月の日でもない昼からの調査から開始
まずはこの森の詳しい地理を知る必要がある


調査隊「あんたも災難だな、新婚なのに命懸けの調査隊に任命されるとは」

クレア「えー?私は自分から志願したんだよ?未知のモンスターの調査面白そうじゃん!」


クレアは調査隊のメンバーで珍しい女性隊員
先日にハンターと結婚したばかりだが、この調査には自分から志願した
好奇心がとても旺盛な活発な性格だ。


調査隊は森を調べると子供を連れた草食獣が多いことがすぐに分かった

どうやらここは野生動物の繁殖地になっているらしい

しかし強大な力を持つディバアームが住むと仮定される場所が
繁殖地になっているとは驚きである




調査隊は森をくまなく調べたがなんの成果も上げられないまま1ヶ月が過ぎた
ディバアームの痕跡さえ見つけられない状況が続く


調査隊リーダー「ギルドより、【次の調査で何も見つけられなければ撤退せよ】との書状が届いた。そのため、次の新月の日の調査を最後にし、帰還することにする」

クレア「何にも見つけられなかったね・・・」

調査隊「あんたは旦那さんのとこに早く帰れると考えろよ」

クレア「それは嬉しいけど、死んでる姿しか見てないから生きてる姿見たかったな」

調査隊「相変わらず怖いもの知らずだな・・・旦那さん心配するのも分かるぜ」


そして新月の日がやってきた、最後の調査の日でもある。
朝から調査を行い、次の日の朝に帰還する予定だ

日が昇ると同時に行動開始

森の中は変わらず子連れが多い
いつものように何事もなく時間だけが過ぎていく・・・


と、同行していたハンターが何かに気付いた!


調査隊リーダー「どうした?」

ハンター「近くにジンオウガがいます、群れのようです」

クレア「群れ!?ジンオウガが群れる時って確か・・・」

調査隊「子育てをする時だな、遭遇すると厄介だぞ」


ジンオウガは子育てをする時は群れで行動する
子育て中は気が立っているので絶対遭遇してはならない


調査隊リーダー「ジンオウガまでここを繁殖地にしているのか、マズイ。一旦ここから離れよう」


振り返った時にはもう遅かった。

2頭のジンオウガがこちらを睨み付けている
奥には5~6頭の群れも確認できた
群れの真ん中には白い帯電毛に覆われた幼体の姿も見える


ハンター「全員、逃げてください!!来ます!!」

クレア「ジンオウガは子供を守ろうとしているだけです!追い払うだけにしてください」


ジンオウガが飛びかかって来た!
ハンターの合図で全員が四方へ走り出す

しかしクレアが一瞬遅れ、ジンオウガの攻撃を足に受けてしまった

足に激痛が走り、思わず顔が歪む

だが、全員逃げるのに必死でそれに気づかない
足を引きずりながらも逃げようとするクレア



調査隊リーダー「全員無事か!?」

調査隊「そのはずですが・・・あれ?」

調査隊リーダー「どうした?誰かいないのか!?」

調査隊「く・・・クレアがいません」



夜になり雨が降り始める
クレアは一人森の中、木の下で動けずにいた

どうやら骨折しているらしく、痛みでもう動けない

夜に森に一人・・・結果などもう見えている


クレア「・・・せめて最後に・・・貴方に・・・」


その時、暗闇から何かが聞こえた。

聞こえた方向へ顔を向けたが暗闇で何も見えない
痛みでもう目を開けていられないクレア











・・・・・生キろ・・・そノ子のたメニ・・・・・









耳元で声が聞こえた

しかしクレアにはその声がなんなのか確かめる気力がない
そのままクレアは意識を失ってしまった・・・







◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




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